2006年01月07日

パブリックコメントへの提出意見(3)

●知的財産創造への投資促進策について

創作者本人あるいは創作活動を事業とする企業体に潤沢な資金があれば、良質な創作が着実に行われるという主張は根拠薄弱であると考えるが、潤沢な資金があれば、良質な創作がなされる可能性が増大するだろうことについては、経験的に合意できると考える。この限りにおいて、創作活動への広い意味での投資が活発化することは、わが国の知的財産戦略を推進するにあたって 必要不可欠な施策であることは疑いない。

しかしながら、著作権領域における創作活動とくにエンタテイメント業界における、投資状況と回収状況の資料が決定的に不足している。ある作品を生み出すのに必要であった費用の内訳、創作に直接携わった創作者への収益の配分割合、間接部門が必要とする費用・収益配分割合の平均的値など、現状の検討と評価に必要な調査を行い 結果を公表すべきである。米国における典型的とされる費用、収益の配分割合についての比較的詳細な資料は、書籍等においても見ることができるが、日本におけるそのような資料は、入手しやすい状況において公開されていない。知的財産戦略本部の責任において調査を行い公表すべきだろう。とくに重要な調査項目は、ある作品が獲得した収益の どの程度の割合が創作者本人に支払われているかの数字である。また、間接部門の費用の割合とその費用の根拠である。

こうした基礎的な調査が行われ、資金の流れが明確化して初めて、エンタテイメント業界における創作活動への投資が、合理的計算のもとに可能になるのである。現在の創作活動への投資は、不透明・不明瞭な資金の流れが原因となって、一般的な金融・投資家が参入し難い状況を生んでいる。知的財産推進計画においては、知的創作活動を活性化するため、資金の流れや利益の支払割合を透明化し、一般的な金融・投資家が参入しやすい投資基盤の整備を推進しなければならない。 逆に、一般的な金融・投資家からの投資を受けて行われる企業体での創作活動については、投資家保護の観点から明確な資金計画と、資金運用の説明責任を負わせることが必須であろう。

以上のように投資・資金面からの基盤整備が不十分であると考えるので、知的財産推進計画においては、エンタテイメント業界における透明かつ合理的な投資環境の整備を重点的に推進すべきである。
posted by grigori at 15:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 記事
この記事へのコメント
的に推進すべきである。
Posted by louis vuitton replica at 2014年08月02日 15:55
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